Front axle swap 

アクスルスワップというよりはアクスルビルド
 
アトラス2を組み込んだことで強いアクスルが欲しくなるのは至極自然な流れ・・・ですよね。
フォード9とかDana60とか!フロントだったらリバースローテーションなハイピニオンがイイですね。
7-8年前に出張でアメリカへ行った友人が買ってきてくれた四駆雑誌で、CurrieのRockJockが発表・・・だったかな、されていてコイツは凄い!欲しい!とは思ったものの、自分ではとてもとても買えるはずもなくー
 
今回使用したのはDana44です。しかもスタンダードローテーション(ローピニオン)なやつ。
日本国内でDana60なんてそうそう簡単に手に入るわけもなく、妥協の44です・・・。
  
それでもリングギヤ径は8.5インチあるし、TJルビコンやJKルビコンのそれらとは違う古典的な44で、フリーハブの仕様もドライブフランジ仕様にも出来るうえに、ホイールの取り付けを5穴(139.7) 6穴でも8穴へも割りと簡単に出来る、フルサイズに使用されていた44・・・グランドワゴニアのフロントデフへ換装しました。
  
車重のあるフルサイズに使われていただけにディスクローター径も厚みも、またブリーキキャリパーもTJより大きいのも良い部分ですし、Reid Racingのナックルを使用することでハイステア化が容易なところも良い点です。
  
とは言っても元々がリーフ車ですから、これをTJに組み込むまではアクスルを入手してから約8ケ月もかかりました。

 

不要なブラケット類を全て剥がし、キャスター角補正のためにインナーナックルも剥ぎ取り!
  
リフトアップしたオフロードカーの場合フロントドライブ(プロペラ)シャフトとピニオンアングルには多少目を瞑って走安性を優先させるのが一般的なのですが、ただでさえローピニオンで打ち付け易いので妥協せずにキャスター角もピニオンアングルもベストな位置へ補正しました。
もし、インナーナックルが元々の位置のままでピニオンアングルを適正にしたとすると・・・なんとキャスター角は-1度に(笑
TJノーマルのキャスター角は一応7度。許容角度は5.25〜8.5度。左右の最大許容差は1.25度。なんだそうです。
ということは、インナーナックルを6-7度は回転させないといけないことになりますね。
 
 
油圧プレスのシリンダーを利用してナックル専用プレス機の製作・・・
 
 

使い古しのi Phoneでアクスルチューブの水平を出し・・・

  
  
ピニオンアングルを現車に合わせたら圧入!
 
   
インナーナックルが決まれば、あとはコイル&ショックマウント、アッパーアームブラケットを取り付けるためのトラス、ロアアームブラケット、トラックバーブラケットなどをせっせと作っては溶接しました。
  
  
裏側からですが全ての溶接が済んだ状態 (錆止め塗装の色です)
   
  

全ての溶接が済んだらARB エアーロッカーを組み付け、アウター側のナックルやスピンドル、ハブなどを組み付ければいよいよスワップです。

 
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